スポーツ心理学とメンタルトレーニング

『メンタルトレーニング』という言葉が耳に馴染んだのは、ここ数年ではないでしょうか。
メンタルトレーニングはオリンピックと深い関わりがあり、1950年代に旧ソビエトでメンタルトレーニングが始まり、その報告が旧東ドイツでされたことをキッカケに、1976年モントリオールオリンピックを境に世界各国へ広がりました。
日本では1984年ロサンゼルスオリンピックの際、アメリカの選手の成果を目の当たりにし、翌年研究がスタートしました。
日本スポーツ界での受け入れは簡単ではなく、理解してもらえない状況の中での戦いとなりました。
世界中のオリンピックチームがメンタルトレーニングを活用し成果を上げている結果から、出遅れて日本もようやくその重要性が認められるようになったのです。

 

『スポーツ心理学』は、スポーツを心の内面から研究することです。
心を人の動きから探る実験や、スポーツの技術の上達の過程の解明、スポーツをする人達の考え方の調査など、研究は様々です。
『スポーツ心理学』は、オリンピックや世界大会などの競技のためのスポーツだけではなく、レクリエーションとしてのスポーツや、遊びの延長や趣味程度でスポーツをすることで、心にどのような影響を与えるのかなどの研究も進められています。

 

単純に、体を動かすのは筋肉です。
筋肉の動き方は、脳から司令によって決められます。
ですから、どんなに体力や技術を鍛えても、脳からの指令が正しくなければ体を上手く動かすことはできません。
よく「心・技・体」と言いますが、この『心』は、緊張感や不安感などに影響されることなく、いつも脳から正確な司令が伝わる状態であれ、いう意味です。
気持ちのセルフコントロール能力が高ければ、不安やプレッシャーに負けることなく、自分の最高能力が常に出せるようになるのです。

 

例えば、ファインプレーが次のスーパープレーに繋がり、少しの失敗が次の失敗を生むことがあります。
精神状態がプレーの結果を左右し、持っている力100%が不安定に変化するのでは、結果を見込むことが難しいですね。
ですから、どんな状況でも安定した精神状態を保ち、100%の力を発揮できる精神力を持つことをトレーニングするのです。
それが、メンタルトレーニングの狙いなのです。

 

スポーツをする上で気持ちの切り替えや意識の持ち方などの精神力は、体力や技術と同じくらい重要ですね。