心理学と脳科学

『心理学』と『脳科学』には、どんな違いがあるのでしょう。
脳は、動物の頭の中にあるもので、それぞれの本能に従って機能しています。
脳科学は非常に幅広く、脳の構造、神経科学、神経細胞、生物学など、各分野での研究がされています。
その中に、認知心理学や知覚心理学なども含まれます。

 

心理学では、言葉や価値観、人生観など、目に見えない部分の研究が行われています。

 

例えば、うつ病を例に挙げて考えてみましょう。
心理学の側面から見るうつ病は、価値観の構造やトラウマとなる記憶、ストレスやそこに伴う感情などからのアプローチとなります。
脳科学においてのうつ病は、セロトニン不足や不活性など、物理的な問題となって、セロトニンを分泌させる薬の処方となるでしょう。

 

また、言葉を話したり聞いたりする場合。
脳科学では、言葉を音として捉え、あくまでも言葉はツールであるという認識になります。
心理学では、母国語に対する愛着や、他国語で生じる思考の変化や、響きの美しさから感じる心地良さなど、研究対象が変わってきます。

 

脳科学は、MRIやCTのデータで確認することができ、場合によって(手術など)頭から露わにして見ることもできます。
もちろんまだまだ解明されていない部分も多く、研究課題の多い分野ではありますが、心理学と比較すると『目に見える研究』と言えるでしょう。

 

対して心理学は、『目に見えない研究』であると言えます。

 

どちらも人間にとって非常に重要な研究ですね。
心理学において、人の心を探ることが最大のテーマではありますが、そこから器である身体に影響を及ぼすことは、既に知られています。
心理学も脳科学も、ひとつの体の中に共存している事柄で、別の物として考えることは難しいのかもしれませんね。

 

美しい景色を見ているのは、脳ですか?心ですか?