うつ病と心理カウンセラー

うつ病を患う患者さんが非常に増えています。
ここ10年でどれだけ患者数が増えたでしょう。
ただしこの数字は、うつ病が認知された結果だとも言えるでしょう。
かつては、うつ病のイメージも悪く、さらにうつ病であっても基礎知識がないために病院へかかれない方も少くなかったように感じられます。
つまり、非常に特別な病気として扱われていました。
現在では、『うつ病』という病名も浸透し、珍しいことではなくなっているので、極初期の段階で受診する方も多いようです。
精神科という名前が心療内科という看板に変わったことも、受診しやすくなったひとつの理由かもしれませんね。
心療内科は非常に混み合って、予約がなかなか取れない状況の医院も少なくないようです。
しかし、まだまだ心療内科が口コミで評判を広げるほどのオープンさはなく、看板やネットで探して行く方が多いようです。

 

さて、うつ病ではないか?と考えたとき、心療内科・精神科へ行きますか?それとも心理カウンセラーを訪ねますか?
恐らく、ほとんどの方が心療内科・精神科の病院へ出向くでしょう。
うつ病はすでに病気ということですので、薬の処方などで完治を目指すものです。
ですから、心理カウンセラーを訪ねても、病気の治療にはなりません。
ただし、病院での治療をしながら、心理カウンセラーのカウンセリングを受けるのは、広い意味で有効なのではないでしょうか。

 

例えば、うつ病の原因が過剰なストレスだったり、心に消えない傷を負ったときなど、薬だけではどうしようもない部分があります。
ただし、気をつけなくてはいけないのは、心理カウンセラーは医者ではないということです。
心療内科医が心理カウンセリングを行う場合、これは確実に医療行為としてのカウンセリングを行うことができます。
肝心なのは、どんな資格を持ち合わせているのか?ということです。
基本的に日本では、心理カウンセラーというのは臨床心理士の資格を持つ者のことを指します。
職業としての心理カウンセリングを認められているのは、臨床心理士だけです。

 

しかし、通信講座やスクールなどで心理カウンセリングの資格が取れますね。
これは、資格と言っても、全く別のものになります。
臨床心理士の資格は非常に難しく、指定の大学院を卒業しなければ受験資格を得ることもできません。
良いカウンセラーと悪いカウンセラーの見極めは大変難しいものですが、臨床心理士の資格を持っているかどうかは、大きな目安になるのではないでしょうか。

 

例えば、心疾患を持たずに悩み事を相談するために受けるカウンセリングであれば、臨床心理士の資格を持たないカウンセラーでも十分に対応することができますが、うつ病などの病気の場合は、カウンセリングを希望するのであれば、きちんとした治療としてのカウンセリングを受ける必要があります。
心療内科・精神科で、カウンセリングがあることを謳っている病院を探してみましょう。